今の私へ～その１～

仕事にやりがいは感じないまま、社会人2年目を迎えた。

職場の人間関係は私にとってどうでもいいものの極致だったので、
とにかく黙々と、仕事をこなした。
（私は、人が嫌がるような単純作業が好きで、周囲と雑談もせず、
ひたすら黙って仕事をこなすことが苦ではなかった）
気が付いたら私の担当業務の成績があがって、表彰を受けたりしていた。
（単純に喜んでいいことだったと思うが、仕事に思い入れがないので、
嬉しいとも感じなかった）

これが功を奏したのかどうかわからないが、他部署へ異動が決まった。

会社の中で海外との取引などを担当する部署だった。

ここでの仕事は、それまでの部署と較べると、楽しいものだった。
自分のペースで仕事ができるし、何よりも大学のときから離れてしまっていた、
英語を個人的に勉強し直すきっかけになった。

仕事で英語を使うから、という単純な理由で、英会話サークルなどに
休日に参加するようになった。2011年の秋頃だっただろうか。

それまで、会社と家の往復で、十分つまらないものの、そのつまらなさを
打開する何かを探すことすらせず、ただひたすら毎日の仕事をこなす日々だったが、
英会話という、素直に楽しいと思う対象をみつけたのである。

様々な英会話サークルに顔を出した。休日に、外出することも多くなった。
母親とかかわる時間もそれに伴い自然と減った。

英会話サークルに参加し始めて1年ほどたった2012年の7月。
毎週でも通いたくなる英会話サークルに出会い、そこでのコミュニティに参加するようになった。
年齢も、職業も全く異なる人々との交流。
人付き合いは苦手なはずなのに、このサークル活動は私にとってとても楽しい思い出だ。
ここで色々な価値観に触れた。そして、「他人に自分の人生をアウトソーシングしている自分」に少しずつ、ゆっくりと気が付くようになる。

英語を勉強したい。海外に出たい。
力強いネガティブフィーリングは時折顔を出すものの、楽しい活動が私の心を占めるようになった。
ここで出会った人々とは、今現在も細々ではあるが、交流を続けている。

そこから、更に私は変化を選ぶことになる。