自分にとって、人生にポジティブな影響を与えたもの。

このブログ、なぜACになったかの経緯とか、孤独感とか、基本的に暗い内容に終始しているので、逆に、プラスの、ポジティブな影響を与えたものについて記してみたい。

【子供のころ】
■読書
これまでの記事で少し触れてきたけど、子供の頃は、家に居るのが一番嫌いで、
学校が終わると市の図書館に行って、図書館が閉館するまで本を読んでいた。
特に好きだったのは、歴史、冒険、推理小説。「日本の歴史」シリーズとか、
江戸川乱歩」シリーズなどは、それこそ全て読んだような気がする。
読書が好きで、小学校低学年の頃の将来なりたいものは、「小説家」だった。
チラシの裏などに、簡単な絵と一緒に、お話を作っていた。
家に居るときは、母親に隠れて、お話を作るのがとても楽しかったし、安らいだ。

ただ、あるとき、母親に書き溜めていたのが見つかり、目の前で、
「こんなくだらないもの」といわれて、破り捨てられた。

母親に抵抗することなどできなかった。ただ心の底から、悲しい気持ちになった。

その瞬間、「小説家になりたいなどという夢を持ってはいけない」と悟った。

小説を書くことをやめた私は、家では図書館から借りてきた本を読んでいるようになった。
母親からは、「江戸川乱歩を読むなんて、お前は読書の趣味が悪い」といわれた。

それをきいてから、母親の前で読書している姿を見せないようにするようになった。

母親とのことを思い出すと悲しくなるけれど、読書は30になる今でも私にプラスの影響を与えている。


■水泳
「習い事をきちんとさせてやった」と見栄をはる母親のもと、様々な習い事に通った。
自分から自発的に通っていたものはなかったけど、この水泳だけは、中学に入る手前まで続いた。

最初は水に顔をつけるのすら怖がっていたのに、次第に浮けるようになり、泳げるようになった。
週1回(週2回通っていた時期もあった)、転校した地方の町でも通っていて、
小学校6年の頃は、学校の代表として市の水泳大会に推薦されるほど、泳げるようになっていた。

水泳をしているときは、ひたすら前を向いて泳ぐしかなかった。
何も考えなくてよい。多分、こういう特徴が私に向いていたのかもしれない。
それと、水泳は徹底的に個人競技(リレーとかを除いて)だ。
他者との協調が苦手だった私には、自分のやりたいようにやれる水泳はいい思い出だ。

また、30からだけど、始めてみてもいいかもしれない。

■英語、ドイツ語
以前のブログでも少し触れたが、ACに気が付くまでの過程、回復に向けた道程で、
語学が関係している。
日本語以外の言語で、外国人と話ができる、いろいろな文献に触れることは、
私にとって今でも楽しいことだ。なんというか、狭い世界にこだわっていた自分に
気が付いて、そして広い、こだわらない、多様な世界があることを言語はみせてくれる。

試験勉強は辛いけれど、外国語を話して、外国人とコミュニケーションをとることは楽しい。
それが長じて、異文化交流イベントなども私にプラスの影響を与えているものだ。


■海外出張、海外旅行
地図を眺めることが子供の頃から好きだった。父親が、3歳くらいだった私に与えてくれたものだ。
このブログにあまり出てきていないが、私にとって、父親はプラスの影響を与えた人物のひとりだ。
父親は、優しい母親(私の父方の祖母)の元、他の兄弟と平等に愛され、幼い頃にきちんと
自己肯定感を育み、大人になっている。そのため、母親と対照的に、優しい人で、
家が怖い私でも、父親の側だけは安全だとわかっているので、父親が家に居るときは楽しかった。
ただ、父親は海外の仕事をしていたこと、また仕事がとても忙しいこともあって、
平日は私が起きている(のを母親に許される)ような時間に帰宅することはほとんどなかったし、海外に長期で赴任していたので、とてもさびしい思いをした。

前置きが長くなったが、父親が置いていった地図を、ボロボロになるまで、
「今日はパパはどこにいるんだろう」と思いながら見ていた。
図書館で、世界の歴史や文明の遺跡の本などを読むと、心が高鳴った。

そんな幼少期を経て、中学3年の修学旅行で初めて海外に行った。
オーストラリアだった。家どころか日本を遠く離れて、言葉も通じない。
不便といえば不便だが、それを飛び越えてお釣がくるくらい、
私にとってはエキサイティングな体験だった。

社会人になって海外出張に行くようになったが、仕事の中では海外出張が最も楽しかった。
準備は面倒だし、休日はつぶれるし、なのに、私にとっては日本を離れて知らないところにいけることはとても魅力的なことなのだ。

お金はかかるけど、海外へ行くことを考えると、沈んでいた気分も少し明るくなるのである。

■国内旅行
海外旅行は上で書いたとおり私を捉えてはなさないものなのだが、国内旅行も好きだ。

47都道府県は全て行ったことがあり、各地の美味しい食べ物や、その土地の雰囲気を
味わうのは格別だ。

特に、社会人4年目から、毎年、京都に1、2回、ひとりで行くのが恒例になっている。
父親が関西出身ということもあってか、西日本に親近感を感じることが多い。
(それと、また今後触れるが、小学校4年のときに転校した地域<東北地方の某県庁所在地>が肌に合わなかったことも大きい)

真夏の京都、真冬の京都、秋真っ盛りの京都、早春の京都…。

どの季節も、それぞれのにおいがあって、情緒がある。

そんな京都を歩くのが大好きで、年に1、2回、ゆっくりと京都を楽しむのは私の密かな贅沢だ。

京都以外にも、長崎、大分、山口、四国各地、高野山、伊勢志摩、北海道、
色々な土地への旅行は私の楽しい思い出を大きく占めている。


…長くなってしまった。ポジティブなことを書くのは素直に楽しいね。
またポジティブな影響を与えたものについて書いてみたい。