気分の浮き沈み

誰しもあるんだろうけど、自己認識では私はこの波が大きい。

いったん波が来ると、思考の悪循環に嵌る。
思考の悪循環に嵌ったところで解決しないことはわかりきっているのに、
一旦、嵌るところまで嵌って、力尽きないと考えるのを止めないところがあるので、結局、考え続けてしまう。

実家で暮らしていたときには、常に母親が同じ屋根の下に居たので、
なんとか自分の感情を見せないように振舞う方に意識が集中していて、
思考の悪循環に嵌りつつも、最終的には抜け出すのではなく、
別の問題(=母親)が出てきて、思考の全てを自分に向けられないので、
そのうち考えるのを止める、そんな感じだった。

一人で暮らすようになって、感情の波が押し寄せても、誰に遠慮することもなく、感情の悪循環に嵌ろうと思えば嵌れる状態になった。
そのため、感情の波に押し流されるときはそのまま一日中家にこもって
泣いたり、自堕落な生活をすることもできる状態になった。

感情の悪循環の抜け方として、嫌になるまでその感情に浸って考える、
しか方法を知らなかった私だけど、一人暮らしの環境に置かれたとき、
それが自分で自分を追い詰めている行動だということに気が付くようになった

感情の波は変らず押したり引いたりしているものの、
押し寄せたときに、感情に浸りきる以外の方法があるような気がしたのだ

わーっと、気が済むまで涙を流したらスパッと切り替える。
そうしたら、別に何も解決していなくても、意外とスッキリしているときがあったりする。

何も持たず、何も考えずに外に出る。
そうすると、もちろん本質的な問題はそのままなんだけれど、気分は開放されることがわかる。

感情に浸りきって悩み尽くせば、その問題の解決の糸口になるんだ、と
おそらく以前は潜在的に考えていたのだろう。
きっと今は、そうしなくてもいい、ということに自分自身で少しずつ気が付き始めているんだと思う。