このブログを開設するに至った経緯~その6~

彼との恋は完全に終わっているんだ、振られたんだ…

大学3年の春。ようやく私ははっきりとそのことを理解した。

 

そこで彼への思いの7割くらいは昇華したような気がする。
しかし、残った3割の思いと、そこから生じた別の思いに、
まだまだ私は苦しむことになる。

 

「彼との関係」に全力投球していた私は、いつの間にか
大学に友達といえる人はほとんどいなくなってしまった。
正確にいうと、彼以外の人との人付き合いは私にとって
重要度の低いもの(ここでも白黒思考が突出しており、
彼=最優先、その他の人=どうでもいい、の極端な思考
になっていた)になっていた結果、自分から、周囲との距離を
置いていた。自分から離れた癖に、誰も自分を必要としていない、
とい孤独感を抱え、更に孤独の思いを深めていった。

 

彼に対して残った3割の感情は、今思い返すと、そのほとんどが
「憎しみ」の一言に行き着いたかもしれない。
「彼のせいで」「私は孤独、不安…」
もう決して話合いなどできない相手に対して、果てない憎しみの思いを持ち、
そこから自分の孤独感を深め、際限ない沼地を漂うような毎日だった。

そういう精神状態ではあったものの、それとは関係なく時間は流れ、
大学卒業後のことを考える頃だった。

彼を失ったその頃、最早、未来に本気で何の希望もなかった。
「やりたいこと」などという概念は途轍もなく遠いものに思えた。

就職先の決め手は、相変わらず、母親の顔色を気にしながら、

そして「○○がない」という消極的観点から決めていった。
「転勤がない」、「残業が少ない」など、おおよそ「自分がやりたい」というポジティブな、前向きな観点はまるでなかった。

 

幸か不幸か、「転勤がない」、「残業が少ない」会社への就職が決まった。

 

就職が決まってからは、大学は卒業単位を満たすためだけに通った。
大学に行っても、誰とも一言も話さない大学4年の一年間だった。

 

後悔しても過去は過去。
仕方のないことだと今ならわかりすぎるくらいわかるけれど、
それでも、私は大学で何一つ成長できなかった、という思いが染み付いてしまっている

 

この大学生活で、自分のことをもっと考えて、いろいろ調べて、試して、
やってみたいことを模索する経験をしておけばよかったな。

自分がACだということにも、結局、大学生の間には気が付きもしなかった。