このブログを開設するに至った経緯~その1~

ものごころついた頃から、生きづらさに悩まされていました。

 

それが、「生きづらさ」なのだとそもそも自覚したのは、

大学1年のときに起きたある出来事がきっかけでした。

それまで、自分の人生が生きづらいものなのかどうか、
といったことを考えたことすらありませんでした。

毎日、母親に怒られないように、母親に認めてほしくて、
唯一、人よりも少し成績が良かった私は、高校時代、一日の大半を
受験勉強をして過ごしていました。
しかし、受験勉強には通常目的があり、受験勉強はその目的を
達成するうえでの手段だということには気が付かず、

今思い返すと最も肝心な「何故勉強するのか」の目的意識が全くない状態でした。
強いていうなら、母親に怒られたくない、良い成績をとって
偏差値の高い大学に入り、母親に認めてもらいたい、褒められたい、
という思いだけで、真面目で脅迫観念の強い私は、それこそ灰になるまで
勉強を頑張りました。

その結果、学年で一番の成績を取り、全国模試でも成績上位に入るほどでした。
にもかかわらず、何ら満足感は感じず、心は常に空虚な状態でした。
「母親が認めるであろう大学に入学すれば、今度こそ母親が私のことを認めてくれるに違いない。」
そう信じていた高校3年生の私は、猛勉強のためか、母親が満足するであろう大学に合格しました。

これで、これまでの心の空虚感や孤独感は、大学生活の開始とともに晴れて、
私の人生は明るく拓けると思ったのでした。
それが、10年前の3月でした。